食材に妥協なし!巨大ナンが楽しめる本格派インドカレー料理店

今回ご紹介するのは、熱々の巨大ナンが魅力の「アジ庵ガンジー 昭島店」です。

横浜市を起点に東京近郊を環状に結ぶ国道16号。
この国道16号を八王子から20分ほど埼玉方面へドライブすると、拝島橋を渡りきったところで「アジ庵ガンジー 昭島店」が見えてきます。インド国旗と黄色塗りのデザインがかわいいお店。思わず「おや?」と目に留まります。お店のデザインも素敵ですが、なんといってもインドカレーの味が格別のお店です。

ちなみにお店がある昭島市もまた、見どころ満載の場所です。
ゴルフ場「昭和の森ゴルフコース」や、アウトドア専門のアウトレット施設「モリパーク アウトドアヴィレッジ」、お笑い芸人のライブが見られる「よしもとゲームアミュージアム」など、ご家族で楽しめる施設ばかり。
「アジ庵ガンジー 昭島店」でお腹を満たしたあとは、魅力ある昭島を遊びつくしてみるのも良いですよ。JR昭島駅までは、JR立川駅から電車でわずか9分の距離です。

お話を伺った方/(有) S・B・INTERNATIONAL 代表取締役 下田 モハメド バブルさん

―どんな経緯で日本に来られましたか?

私はバングラディシュの首都「ダッカ」で生まれ育ちました。当時のバングラディシュは農業で生計を立てる家庭が多かったので、私も同じように、大学で農業を学んでいたんです。
しかし、そのまま母国で農業を営むより、日本で働いたほうがお金をたくさんもらえます。それで大学を中退して日本に来たんです。日本でお金をたくさん稼いで、両親や兄弟姉妹に送ってあげたい思いでした。

ー日本語が流暢でいらっしゃいますね。もともと母国で日本語を勉強されていましたか?

いえ、最初は日本語がまったく喋れませんでした。ですから本当は日本語学校に通いたかったのですが、これが難しいんです。学費は高いし、学校に通いながら仕事をするのは大変でしょう?親や兄弟に仕送りもしたいですし。だから、日本語は仕事をしながら覚えました。
私は日本に来てから、長いこと武蔵村山市で鉄筋加工の仕事をしていたんです。仕事も最初はジェスチャーでなんとかこなしていました。ようやくある程度話せるようになったのは、日本に来て3か月くらい経った頃だと思います。

ー言葉がわからない状態で仕事をするのは、大変でしたね。

いえ、そんなこともないですよ。たしかに当時、会社にいた外国人は私だけでした。でもはじめから疎外感もなかったし、緊張もしていなかったんです。だってみんな、同じ人間なんですから。それに周囲の人達はとても優しかった。すぐに友達になれましたよ。みんな私の事を大事に思ってくれたんです。

ー言葉が通じない環境は落ち込むことも多いだろうと思ったのですが、違うのですね

むしろ逆に、日本の人と話ができるのは嬉しかったんです。大勢の人と一緒にいると気持ちが明るくなります。言葉が喋れなくても「はい、そうです。そうです。」って相槌を打っていました。正直最初は、周りの人が何を言っているのか、わかっていませんでしたけどね(笑)
言葉は体験しながら肌で覚えることができます。たとえば、会社の先輩に工具を手渡すときに、何度も「離して!離して!」と繰り返されて、ようやく「そういうことか」と工具を手放したこともありました。そうやって「離す」という言葉を覚えたんです。

―お店を始められた経緯を教えていただけますか?

飲食店を経営したきっかけは、家内のお義母さんとの出会いでした。
ある時期、友達のお見舞いで病院によく行っていたのですが、たまたま家内のお義母さんも同じところに入院していたんです。お義母さんとは、いろいろ話すうちにすっかり仲良くなって。「今度うちにきて」とまで言ってもらった。そういう縁で家内と知り合ったのですが、もうすごく可愛い人だなと思って (笑)。
家内の家族の後押しもあって結婚することになったんです。飲食店の経営は、そのときお義母さんが勧めてくれました。「今やっているような仕事(鉄筋加工)は大変だから、結婚したら飲食店でもやってみたらどうか。必要な資金は出してあげられるから」ということでした。

―奥様のお義母様に、開業を援助していただいたんですね

家内のお義母さんには感謝してもしきれないです。私の神様だと思っています。いまでも毎日、朝起きたらお義母さんの事を思い出す。自分の親よりも感謝しているかもしれません(笑)。人生を変えてもらったと思っています。


―それから、何店舗かお店を経営されてきたのですね

友人のもとで料理の修行をしてから、八王子にインドカレー料理店を開きました。当時は東京の都心部を中心に、インドカレーブームが起きていましたから、それでライバル店が少なかった八王子にインドカレー屋を出そうと思ったんです。今では八王子にも同業者がたくさんいるようですけどね。
わけあって八王子のお店は閉店しましたが、そのあとに「アジ庵ガンジー羽村店」と、それを店舗拡大した「アジ庵ガンジー昭島店」をオープンしたんです。

料理の紹介

下田さんには、取材時間30分とお断りしていたにもかかわらず、長時間の取材にお付き合いいただきました。本当にありがたいことです。さて、「アジ庵ガンジー昭島店」のなかでも特にオススメしたいメニューをご紹介します。

ガンジーサラダ

ガンジーサラダのドレッシングは、お店のオリジナルです。このドレッシングがまた格別にうまい。さっぱりした甘さとスパイスの風味が、絶妙なバランスを保っています。そしてこのオリジナルドレッシングと、シャキシャキとした新鮮な野菜の相性が抜群。このガンジーサラダ、どんな料理と食べ合わせても美味しく頂けます。

タンドリーチキン

タンドリーチキンは、鉄板が鳴らすジュージューという音と、勢いのある湯気とともに運ばれてきました。手を鳴らして「待っていました!」と一声あげたくなるような光景です。
そしてお肉がとても柔らかく、ジューシーな甘さが口いっぱいに広がります。他の店のチキンにはない香ばしい匂いがするのは、アジ庵ガンジーの特製スパイスを使っているから。レモンを絞ってかければ爽やかな味わいも楽しめますよ。添えてある玉ねぎだって見事な焼き加減。シャキシャキで甘みがあり、とても美味しいです。

チキンマサラ

チキンマサラもまた格別の味でした。僕はつい、普段食べ慣れたカレーの味を想像してしまったのですが、口に入れてみると大違い。野菜やお肉の味を120%引き出しているんです。目隠しをして食べても、具材を口に入れた瞬間に「これはたまねぎだ!」「これはトマトだ!」とはっきりわかりそうなほど、素材の味が生き生きとしている。野菜のゴロゴロ食感もまた最高です。
特製スパイスが効いたルーの味にも感動しながら、ほどよく汗をかいて、夢中で食べ進めました。

巨大ナン

ナンといってもこのサイズ、驚きます。
特製の窯でじっくり焼き色をつけられたナン。表面に薄くぬったバターが艶やかです。焼きたてのパンのような香ばしい匂いに食欲をそそられ、口に入れてみるとまた、モチモチ食感がたまりません。食べきれなかったらお持ち帰りもできます。ぜひ利用してみてください。実際にテイクアウトしてみましたが、どれだけ時間が経っても、焼きたての香りはそのまま。冷めても美味しく頂けます。

―最後に一言、お客さんに伝えたいことはありますか?

みんなが「美味しい、美味しい」って言って食べてくれたり、遠方からわざわざ来てもらえることが本当に嬉しいです。うちはどの料理でも、食材に妥協はしていません。安上がりにしようなんて考えはないんです。人気料理の偏りもないので、料理は全品、おすすめです。うちのお店の料理は絶対においしい。自信があります。ぜひ「アジ庵ガンジー 昭島店」へ食べに来てください!

店舗情報

店名
アジ庵ガンジー 昭島店
住所
東京都昭島市緑町3-4-9
昭島駅 徒歩15分
最寄駅
昭島駅
駐車場
店舗横
電話
042-546-2485
コロナ禍への対応
アルコール消毒、空気清浄機あり
お店HP
https://asiangandhi-akishima.owst.jp

インタビュアー

吉山良太
日本

皆さん、初めまして。吉山 良太(よしやま りょうた)と申します。1995年の東京都福生市生まれです。普段は都内のIT企業でプロジェクトリーダーをしています。前々から取材ライターへの憧れがあったので、心機一転、フリーのライターを目指すことにしました。休日は一人で飲みにでかけて、隣の人にいろんな経験談を聞くのが楽しみです。昔から人のバックグラウンドを知りたくなる癖がありました。なので自然と、取材のお仕事に興味が湧いたんだと思います。そして海外への憧れが人一倍強い。小さい頃から、地元を歩けば外国語が聞こえてくる環境だったし、通っていた中高一貫校は、クラスの3割を帰国子女の生徒が占めていました。大学時代には、自費でフィリピンに行ったりもして、ボランティアで赤ちゃんのお世話をしていたこともあります。今後も、取材で感じた楽しい気持ちや好奇心を、できるだけそのままに記事にしていくつもりです。皆さんも一緒になって楽しんで頂けたらとても嬉しいです。