明るい店員さんたちの作る温かいカレー屋さん

ディープジョティ八王子店は、5年前に開店されたお店ですが、もうすっかり地域に馴染んでいる、地域の皆さんにとっての大切なお店、という感じです。私自身、このお店には以前から、時々食べに来ていました。ランチがとても美味しくて、リーズナブルです。そしてなんと、「ワンコイン弁当」というテイクアウト商品もあるんです。ワンコインで、カレーとナンまたはライス、そしてサラダがついています。美味しいので、家族にお土産に買って帰ったこともよくありました。

実はこの場所には、過去にいろいろなお店があって、あまり長く続いていた印象がないんです。それは駅からあまり近いわけでもなく、それに交通量の多いところであって駐車などもしづらいような印象があるためでしょうか…でも、このディープジョティさんは長いです。駐車場も、お店のすぐ裏にあって、駐車しやすいです。ネパール、インド方面からいらした方たちが、いつもとても楽しそうにお店でお料理を作られているのが印象的でした。

この八王子店には、レギュラーメンバーとして、3人の店員さんがいます。さて、今回は店員さんの中のカトリさんに、お話を聞きました。貴重な休憩時間なのに、とても親切に、対応していただきました。

お話を伺った方/カトリさん

日本語は、どうやってお勉強されたんですか?との質問に、勉強していません、なんていうお返事が。いわゆる、外国語としての文法やら使い方やらは特別に勉強してはいないのだけど、生活していく中で覚えていったようです。すごいですね。故郷のネパールから日本へいらしたのは2008年。15年前ですが、来る前は日本語が全くわからなかったようです。
 カトリさんは、知人の池袋のレストランでの料理の補佐として、初めて来日されました。そのお店で働いた後、茨城のお店で働き、その後、山梨のディープジョティでお仕事されたそうです。八王子のディープジョティの店長さんは、この山梨のディープジョティの店長さんと同じだとのこと。カトリさんも、1週間のうち何日かは山梨で、何日かは八王子でお仕事をし、行ったり来たりされているようです。ちなみにご家族は山梨にいらっしゃるようです。
 山梨のお店には4人のレギュラーメンバーがいて、その方々も同様に行ったり来たりされているそうです。お互い、協力し合ってお店を支えているんですね。
 今までにお店に来た時も、いつも店員さんがとても楽しそうだという印象でしたが、カトリさんもとても楽しいとおっしゃっていました。日本人に対しても、みんなとても好きだと言われていて、今までに辛いと思ったことはない、とのこと。とても前向きで、いいですね。

料理はネパールにいたころからとても好きで、味やメニューを自由に考えるのが楽しいと言われていました。コロナ禍は、大変だったのか聞いてみたところ、それでもご近所の方たちのために、あまり休まなかった、少しだけど、人はずっと来てくれていた、なんて言われていました。このお店、なんと年中無休なんです!店員さんは交代でお休みをとっているようですが、すごいですね。明るくてとても前向きな店員さんたちです。

お店のお客様は、常連さんがほとんどのようです。ご近所の方々とか。確かに、お店にはいつもいろいろな年齢層の方がいます。先日は、「ここは、本当にホッとできるのよねぇ」なんておっしゃっていたご高齢のご夫婦らしき方たちがいました。親しみやすい外国人さんたちの作る、美味しいお料理と温かい雰囲気に、常連さんたちは満足されているのだと思います。

料理の紹介

お店のメニューを見てみましょう。

カトリさんがお勧めしているのは、何と言ってもカレーです。バターチキンカレーがよく売れるとおっしゃっていました。

バターチキンカレー

確かに、エスニックな味と日本人好みの味が混ざっていて、とても美味しいです。カレーの辛さは、甘口・普通・中辛・辛口・激辛から選べます。ランチタイムのセットは、Aセット、Bセット、Cセット、Dセットの中から選べます。Aセットは1番シンプルなセットですが、カレー1種類・ナンまたはライス、サラダ、ドリンクで750円です。人によりますが、これでかなりお腹いっぱいになります。

チーズナン

カレーもナンも、時間をかけて準備してあるので、注文されてから10分以内に用意できるようにされているようです。そうなんです、ここは出されるスピードも速いです。ナンは、いろいろな種類を出されていますが、チーズナンがとても人気だそうなので、食べてみました。チーズたっぷりで、ピザっぽい感じもしました。

ランチセットのフォー

また、ランチタイムにベトナム料理のフォーのセットもあります。ベトナムネイティブの人が作っているのではないようですが、日本人に受け入れられる味にアレンジされているように思われました。さっぱりしていて、とても美味しかったです。写真はチキンフォーとサラダとライス、そしてドリンクのアイスチャイのセットで、710円です。

モモ

カトリさんは、ネパールの餃子であるモモもお勧めだと言われていました。小籠包のような感じですが、少しスパイシーで、ソースがまたとても独特な美味しさです。ネパールでは、モモは家庭でよく作られるそうです。

ポテトサラダ、シークカバブ

左下のお料理が、ポテトサラダ
シークカバブ

シークカバブ、タンドリーチキンなど、日本ですっかりお馴染みになったメニューもあります。シークカバブは少しスパイシーですが、付け合わせの野菜炒めがさっぱりした味でよく合っています。
 独特なのが、ポテトサラダです。日本のポテトサラダとは全然違っていて、フライドポテトと野菜の和え物、という感じです。そしてスパイシーな味付けになっています。こんなポテトサラダは初めてだな~と思いました。

ビールとお通し


 フレンドリーで、いつも明るい店員さんたちの作る、美味しいインド・ネバール料理。近隣の人たちには、ホッとできる癒しの場でもありますね。

店舗情報

店名
ディープジョティ
住所
東京都八王子市散田町4-11-12
最寄駅
西八王子駅
駐車場
有り
電話
042-673-4460
コロナ禍への対応
アクリル板使用、換気など
お店HP
グルメサイト掲載

インタビュアー

小瀬 綾子
日本

ライターのAyakoです。多摩地域付近で育ったので、非常に地元に愛着あります。 普段は多摩地域の日本語学校で、外国人に日本語を教えています。 コロナ禍で大変な中、皆さんが日本で必死でがんばる姿には、いつも励まされています。 日本人に、美味しいものを食べさせたい!なんて思いでがんばるお店をたくさん紹介して、 美味しいものを食べながら、みんなで元気になれたらいいと思っています。