タイに来たような空気の中、微笑みの国を食べ尽くす

ライターの加藤です。コロナ前はバンコクをはじめプーケット、サムイなど年に一度は渡泰するほどのタイ好きな私が本日ご紹介するのは吉祥寺駅北口から5分ほどの『アムリタ食堂』さんです。本場のタイ料理を提供するレストランとして20年愛され続けている名店で、訪問した日も広々とした店内にはスタッフの方とお客さんの笑顔で溢れていました。事前にメニューをチェックしていたのですが、「日本一海老が濃ゆい!王様トムヤムクン」や「パク大盛り盛りトムヤムラーメン」、「香ばし焼き2品盛り合わせ」「豚とガパオの炒めのせご飯」などタイの屋台を思わせるメニューに、お店に着く前から何を食べようか、と期待が高まります。

外観
看板

吉祥寺駅(JR/京王井の頭線)中央口改札を出て、中道通りへ進みます。ユニクロの左手の道を歩き、3本目の角を曲がった少し先の左手にお店があります。緑で覆われたテラス席の右奥にあるエントランスは、タイのリゾートホテルのよう。入り口でかわいいカエルの置物がおでむかえしてくれます。超人気店と聞いていたので席を予約しておいて正解でした。この日も店内はお客さんで一杯でしたが、名前を告げるとスムーズに席まで案内いただけました。

内装

タイの香辛料の香り、ウッディなテーブルにラタンの椅子、シンハービールのポスターと窓の外の緑、スタッフさんの笑顔に癒されます。

スタッフさん達

お話を伺った方/デーンタムディさん、安達亜紀さん

「男と女と家族を大切にする」というコンセプトを掲げる『アムリタ食堂』さんでは、ハーブやスパイスの効いた本場の味はもちろん、「辛くない」キッズメニューや乳児にも安心のバナナもメニューに並びます。そのため、グループ、カップルのほか、お子さん連れのお客さんもたくさん。みなさんが笑顔で食事をしている姿が印象的でした。
オーナー兼店長の安達亜紀さんは、ご自身の子育ての経験から老若男女、大人も子どもも関係なく美味しいものを楽しめるお店づくりに奔走されてきたとのこと。タイの文化や食への造詣が深い安達さんの「辛くなくても美味しいタイ料理を知って欲しい」という想いを形にし、提供しているのはタイのバンセーンという海辺出身のコックであるデーンタムディさんです。たとえばタイ料理で人気の春雨サラダ「ヤムウンセン」は、市販のバターピーナッツを使用して作るレストランも実は多いとか。ところが、『アムリタ食堂』さんでは皮付き落花生を厨房で丁寧に炒って、熱いうちに皮を向いて乾かして……と手間を惜しまず大事に仕込んでいるそう。これを汁なしめんやサラダに使っているため、他店とはナッツの香り、クリスピー感が違うんだそうです。

メニューは席に設置されたタブレットで注文します。今回は平日ランチ限定の「ラートカオ屋台」をいただきました。これは日替わりのおかず6品から、3品をチョイスして、コックさんに盛り付けてもらう人気メニューで、3品のおかずのほかにタイの雑穀米とサラダとスープがついてきます。並ぶおかずは彩豊かで、タイの“お母さん”が作るごはんを想わせます。全部食べたくなり迷いながら「ちょっと辛めのレッドカレー」「春雨炒め」「豚肉のガパオ」の3品をチョイスしました。盛りの気前の良さも、“お母さん”の食堂っぽいですね。

左の方が、コックのデーンタムディさん。
ラートカオ屋台
無添加手作りドレッシング

サラダにはお好みのドレッシングが選べます。カウンターには無添加、手づくりのドレッシングが3種類並んでいました。ピュアなハーブとレモンと野菜の「赤ドレ」は色の見た目と反し、唐辛子が入っていないためお子さんから辛いものが苦手な人にもおすすめのドレッシングです。マヨネーズベースにハーブを混ぜた「白ドレ」、こちらも唐辛子不使用。辛味を欲する方にはトムヤム味の「トムマヨ」をチョイスしてみてください。
まずはスープを一口。ひき肉、もやし、キャベツなど具沢山の澄んだスープはやさしい味わい。続いて、「ちょっと辛めのレッドカレー」。鼻の奥がツンと刺激されるスパイスの香り、辛味。ほのかに甘い春雨炒め、旨味が凝縮されたガパオ、どれもタイ米に合って、スプーンが止まりません。
途中、アイスのレモングラスバタフライピーティーで口の中をすっきりさせます。ブルーのお茶とレモンのイエローが綺麗な一品。レモンを絞るとお茶の色が紫に変わるのも楽しいですね。

レモングラスバタフライピーティー
レモンを絞るとお茶の色が紫に

ひとりでもふたりでもグループでも、そして年齢を問わず楽しめる『アムリタ食堂』さん。次回はグループで来て、もっといろいろな料理を楽しみたいと思います。

店舗情報

店名
アムリタ食堂
住所
〒180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町 2-17-12 1F
JR吉祥寺駅北口から徒歩5分
最寄駅
吉祥寺駅
駐車場
なし
電話
050-5589-9712
コロナ禍への対応
3密回避
お店HP
http://cafeamrita.jp
グルメサイト掲載

インタビュアー

加藤
日本

バンコクをはじめプーケット、サムイなど年に一度は渡泰するほどのタイ好きライター加藤です。 タイのほか、中国、台湾、ベトナム、インドネシア、韓国などアジアの食、文化に関心があります。 日本で味わえる母国の味や本場の味をお伝えできるよう、レポートしていきたいと思っています。