新大久保に行かなくても食べられる! 流行りの韓国料理「チュクミ」を八王子の専門店で堪能

こんにちは。
 新宿の韓国料理店「小屋」オーナーのキム・ドゥヒョンです。

ワタシは1998年に日本に来て、同年の10月22日から新宿御苑前駅から徒歩1分の場所にお店をオープンしました。この10月で24周年です。

新宿御苑駅界隈には韓国料理店がなく、今も街で唯一の韓国料理店として地域の人たちに支えられています。

看板メニューは、ジューシーな『豚バラのサンギョプサル(三枚肉)』。鍋やチヂミ、ビビンバ、マッコリ、チャミスルなど、韓国の定番料理やお酒も用意していますので、新宿にお立ち寄りの際にはぜひご来店ください。

さて、今回はワタシのお店の紹介ではなく、ワタシの友人のお店を取材です。

店の紹介

ワタシが紹介するのは、20年来の友人がオーナーを務める、韓国チュクミ専門&韓国居酒屋 豚キング 八王子店です。

彼が友人でオーナーのチョン・ジョンファンさん。

彼が日本に来たのは25年前。徴兵が終わって、親戚の叔母さんが日本に住んでいたこともあって、高校生の時から憧れていた日本へ。いつかお店をやりたいと思っていたそう。

そして、ワタシが新大久保に韓国料理を食べに行った際、チョンさんが店長をしていて、そこで年齢が一緒ということもあって、仲良くなりました。

その後、彼は中野店の店長をして、10年前に八王子の店長に。5年前からオーナーとしてお店を切り盛りしています。ワタシは新宿御苑エリアで初の韓国料理店をオープンしましたが、チョンさんは多摩地域で本格韓国料理店をオープンした、パイオニア的存在です。

八王子駅北口から徒歩2分。1階が不動産屋。2階が「豚キング」です。

今回は、ランチをいただきます。15時までやっているので、少し遅いランチもできていいですね。

店内はスタイリッシュで、若い女性のお客さんも多いです。大きいプロジェクターには最新のK-POPも流れていて、韓国気分を味わえます。通し営業のため、昼飲みするお客さんもいました。

料理の紹介

ランチは、「サムギョプサル定食」「プルコギ定食」「チュクミ定食」「海鮮スンドゥブ定食」「ユッケジャン定食」「チキン定食」の6種類で、全て1000円。

最近は、韓国でも新大久保でも「チュクミ」が流行っているので、お店でもイチオシの「チュクミ定食」をいただきます。

チュクミ定食(ランチ)

チュクミとは、「イイダコ」のことで、韓国では昔から炒め料理として親しまれています。伝統的なチュクミは炒めるだけの料理で、すごく辛くて脂っこい。
だけど、今流行っているチュクミは、炒めた後に甘辛ダレで煮るので、辛すぎず、それが日本の若い女性にウケたのかもしれません。あと、イイダコは、ヘルシーで肌に良く、精力もつくと言われています。

イイダコのほかに、シャキシャキのキャベツ、ニンニクの芽、トッポギ、玉ねぎが入っています。タレはコチュジャンベースで唐辛子などの調味料、フルーツの甘みを加えたお店のオリジナル。
タレにフルーツを加えるのは、チュクミでは珍しいですね。コチュジャンの甘みともマッチしています。

主役のイイダコは大ぶりでゴロゴロ入っています。専用のタレにイイダコだけを漬け込んでいることもあって、噛む度に旨みが増してきます。
新鮮なイイダコを独自ルートで仕入れているということで、コリコリの食感もいいですね。

チュクミは、食べた瞬間にピリッと辛さがくるけれどしばらくすると消えて、後半ジワジワきます。もっと辛くしたい人はレベルが選べるのでお好みでどうぞ。

通常のチュクミセットは、1人前1800円で注文は2人前〜。目の前に丸い鉄板を置いて、20分ほどかけてじっくり炒めて煮るので、より本格的なチュクミを堪能できます。

肉も食べたい人には、イイダコとサムギョプサルが一緒になったチュサムセット(1人前2000円)もオススメ。肉も独自ルートで美味い肉を仕入れているそうです。

こちらは、ランチに付いてくるフライドチキン。韓国のチキンはパリパリサクサクでクリスピー。下味は本場韓国の粉を使っていて、味が濃くしっかりしています。

通常は、6ピース1310円、12ピース2730円。
「ヤンニョム」「ハニーガーリック」「ハニーマスタード」などのお店自慢のオリジナルソース(各200円)もぜひ。

今回来店して、お互い、街で唯一の本格韓国料理店を営む友達・仲間として、チュクミの辛さのように、刺激になりました!

店舗情報

店名
韓国チュクミ専門&韓国居酒屋 豚キング 八王子店
住所
東京都八王子東町12-5 2階
最寄駅
八王子駅
駐車場
なし
電話
042-649-2544
コロナ禍への対応
消毒液、換気
お店HP
https://tonking-hachiouji.owst.jp/
グルメサイト掲載

インタビュアー

赤木一之
日本

兵庫県神戸生まれ岡山県育ち。新宿タウン誌、新宿ゴールデン街ガイドブックの編集長を経てフリーの編集・ライターに。地域、グルメ、飲み屋取材のほか、アイドル、エンタメ系の取材、インタビューを行なっています。