気軽に堪能できるエジプト料理
JR八王子駅の北口から歩行者専用道路“ユーロード”を5分ほど直進すると、左手に見えるのがエジプト料理の店「NILEXエジプト料理店/アブドゥさんのごはん」です。
店頭にある美味しそうな料理の写真が目を引きます。
日本語が流暢で陽気な店主のアブドゥさんに話を聞きました。
お話を伺った方/アブドゥさん
―八王子に住んで、どれくらいになりますか?
もう28年になります。この町の全部が魅力的ですね。
― 料理人としての経歴を教えてください。
元々料理は好きでしたが、趣味の範囲でした。誰かに教わったわけではなく独学です。日本に来てイタリアンレストランなどいろんな店で働きました。そうやって経験を積んでいくうちに、自分の店を持ちたいと思うようになったんです。
― 開店当時は、どうでしたか
最初はロックフェスティバルなど、いろいろなイベントで出店しました。そしたらお客さんが寄って来て長い列ができたんです。手ごたえがあって嬉しかったですね。
コロナが流行するまでは、そんなふうにあちこちに出向いてお店を開いていました。
―「NILEXエジプト料理店/アブドゥさんのごはん」についてお聞きします。
店名の由来を教えてください。
NILEXは、ナイル川(Nile)と エクスプレス(Express)を掛け合わせました。自分で思いついたんですよ。大好きなナイル川の速い流れをイメージしました。
「アブドゥさんのごはん」は、お客さんが付けてくれた名前です。
― お店の看板とメニューも明るくて見やすいですね。
私の手作りです。レイアウトも配色も自分でデザインして作りました。
店の内装も全部、自分で考えたんですよ。
―何でも1人でこなしてるんですね。お客さんが集中した時、1人で対応するのは大変では?
そんな時もありますが、狭い厨房に2人も入ったら動けなくなりますからね(笑)。
― 料理のこだわりは?
ケバブやファラフェルはエジプトではおなじみの料理です。それを日本人の皆さんの口に合うようにアレンジしています。
例えば塩分は本場の味よりも控えめなんです。それから注文時にソースの好み(甘くない、甘辛、中辛、辛口)を毎回お客さんに確認して、1人1人の好みに合わせて作っていますよ。
―お肉と野菜がたっぷり入っているので栄養のバランスがいいですね。
そうですね。それに優しい味つけを心がけているので、ボリュームがあるのに、こってりしてなくて胃にもたれません。
― 飲み物の紹介もお願いします。
ザクロジュース、ミックスベリージュース、マンゴースムージー、ハイビスカスティーといったトロピカルジュースの他に、アイスミルクチャイ、ビール、ドバイの炭酸飲料もあります。
―甘い飲み物がピリ辛の料理と合いそうですね。月曜が定休日なんですか。
そうです。店は休みですが、大抵は店内で料理の仕込みをしていますよ。
―今後の抱負について聞かせてください。
今は厨房が狭いのでメニューも限られていますが、もう少し広い場所に移れたら、
もっといろいろな料理を提供したいですね。
マハシーやモロヘイヤスープなど、他にも美味しいエジプト料理はたくさんありますから。
―それは、お客さんにとっても楽しみですね。今日は、ありがとうございました。
あとがき
代々木公園で出店した時の映像を見せていただきましたが、大げさではなく本当に長蛇の列ができていました。現在の場所では、お客さんが来る時間帯がまちまちなので、それほど並ばなくて済むようです。
テイクアウトの店ですが、店の前にあるテーブルとイス、それに目の前にあるユーロード通りのベンチでも食べられますよ。Uber Eatsも利用できるそうです。
八王子に来た時は、本場のエジプト料理を味わってみてはいかがでしょうか。