平日でも常に行列!並んででも食べたい、台湾屋台で定番の絶品B級グルメ

お店の紹介

本日ご紹介する「台湾老劉胡椒餅(たいわんろうりゅうこしょうもち)吉祥寺店」は、吉祥寺駅から徒歩3分程の吉祥寺通りと井の頭通りが交差する交差点にあります。


胡椒餅というのは台湾では定番の屋台で食べられるB級グルメ。
台湾では屋台のお料理を持ち帰り、家族揃ってご自宅で食べる方も多いので、たくさんの胡椒餅を購入される方を目にすることが日常です。現地の味を身近に感じてもらうことや、まだ知られていない文化や食べたことのない料理を知ってもらい、そこから生まれる人との繋がりをつくりたいというのがお店のコンセプトなのだそう。こちらのお店も台湾の屋台と同じくテイクアウト専門なので、食べ歩きをしながら吉祥寺散策をするのもおすすめです。

週末はもちろん、平日も行列のできる本店舗。お店の周辺には、胡椒餅の焼きあがる良い香りが漂っています。おいしそうな香りにつられ、ついお店に立ち寄ってしまう方も多いように思います。

胡椒餅には「餅」という文字が使用されていますが、これは日本の餅とはまた別の意味。中国語では小麦粉を焼いたり蒸したりして作った食品に「餅」という文字が使われます。

胡椒餅の皮は小麦粉、水、塩、砂糖、酵母などで作られ、中の肉餡は豚肉もしくは牛肉に胡椒や五香粉、青ネギなどをこねてつくられます。五香粉は一般的に八角、シナモン、クローブ、フェンネル、花椒などで構成された中華調味料。胡椒餅の最大の特徴がこの五香粉や胡椒の香りと味わい。スパイスの効いた香りや味わいが胡椒餅の風味を一層引き立てると言われています。

台湾老劉胡椒餅では胡椒餅は豚肉と牛肉の2種類を、他に胡椒餅の具材を肉まんの皮で包んだ豚肉包というメニューも提供しています。

お店では胡椒餅以外にドリンクの提供もしています。日本ではなかなか目にすることがない台湾の飲み物を購入できるのも嬉しいです。

雰囲気のあるお店のレジ

お店の一角はガラス張りになっており、胡椒餅の製造工程を見ることもできます。こうした光景をみていると、待ち時間もあっという間に過ぎていきます。

見かけの似ている肉まんと異なる点は調理法。蒸してつくるため皮が柔らかい肉まんとは異なり、胡椒餅は壺のような釜の中で焼いています。窯の壁面に貼り付けて焼くことで、外側からゆっくりと熱が入り、 外側はカリッと香ばしく、中の餡の部分はジューシーに仕上がるそう。表面には白胡麻をまぶしてあり、焼かれることで胡麻はこんがり、表面がパリッと仕上がるのも特徴です。

台湾に行った際に筆者も試したことがありますが、台湾人の友人にはお店によって味付けが異なるので食べ比べするのも楽しいと教えてもらいました。

訪問時は店員さんから少しお話を伺うことができました。

ーーお店には海外の方もよくいらっしゃいますか?
定員さん
「はい。よくいらっしゃいます。特に台湾の方が多いですね」

ーー台湾の方はやはり故郷の味が懐かしくていらっしゃるのでしょうか?
定員さん
「そうですね。胡椒餅を他で扱っている場所は知る限りないですし、台湾の方は懐かしいと言って当店にいらしてくださるので重宝されていると感じています。現地の味を吉祥寺で食べることが出来ると皆さんおっしゃってくださいます」

ーー日本ではまだあまり知られていない胡椒餅ですが、お客様の反応はどうですか?
定員さん
「台湾に行った際に食べておいしかったのでまた食べたいと当店を利用されるお客様や、現地では食べたことがないけれどおいしかったのでまた買いにきたと言う方も多く、日本人にも合う味付けなのだと感じています」

ーー平日でも行列でびっくりしてしまいました。いつもこんなにもお客様が多いのですか?
店員さん
「はい。平日でも多くの方がいらっしゃいます。胡椒餅は数量限定での販売なので営業時間は19時までですが遅い時間ですと完売してしまっていることもしばしばあります」

ーー1番人気の商品は何ですか?
店員さん
「No.1はやはり胡椒餅で、具材は豚肉が人気があります。台湾でも主流の肉餡は豚肉で、当店も今は牛肉のメニューもありますが開店当時は豚肉のみのご提供でした」

店員さんのこのお話により、私も一番人気の豚肉胡椒餅(430円)を購入しました。

料理の紹介

お店はテイクアウト専門なので自宅に帰っていただきました。

袋に貼られたシールの裏面には持ち帰ったあとの家庭での食べ方が記載されていました。日本ではまだ食べたことのない方も多いお料理なので、こうした気遣いはありがたいと感じました。

袋を開けると可愛らしい包装紙に包まれた胡椒餅が出てきます。

サイズはそこまで大きくないものの、ずっしりとくる重さから餡がぎっしり詰まってることがわかります。壺で焼かれた底の部分はカリッと香ばしく、中はモチっとしていて生地の食感もよいです。五香粉と胡椒の味付けがしっかりとされた豚肉餡はスパイスの香りと味わい、野菜の旨みが効いていてとても美味。単体でもおいしい具材と生地が合わさった胡椒餅はまさに絶品でクセになる一品です。
筆者は以前台湾で1度胡椒餅を食べたことがありましたが、今回台湾老劉胡椒餅でいただいたものの方が好みでした。お店によってそれぞれ味わいが違うということも実感した貴重な体験でした。

台湾屋台で定番のグルメが日本にいながら味わえるのはとても嬉しいです。お近くに訪れた際は、ぜひ五香と胡椒の効いた台湾のソウルフードをご賞味ください。

店舗情報

店名
台湾老劉胡椒餅 吉祥寺店
住所
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-11-1
最寄駅
吉祥寺駅
駐車場
なし
電話
なし
コロナ禍への対応
お店HP
https://roryu-koshomochi.studio.site/
グルメサイト掲載

インタビュアー

SaveurAmi
日本

ライターとして「食」に関わる記事を執筆しています。これまで海外は約30ヶ国に訪れ、各地でその土地の食文化に触れてきました。食と異文化に関心があるので日本でも様々なジャンルのお料理を食べに行きます。この経験を活かし、多くの方に世界のお料理の魅力を伝えていければと思っています。