ロンドン発のおしゃれデリカテッセンの日本1号店!ローカルの心をつかむMelrose and Morganの魅力とは
お店の紹介
吉祥寺駅から15分ほど歩いた場所に、本日ご紹介する「Melrose and Morgan(メルローズアンドモーガン)」はあります。Melrose and Morganはイギリスのノースロンドンに位置するデリカテッセン。なんとその日本1号店がここ吉祥寺にあるのです。(イギリスの1号店はプリムローズヒル、2号店はハムステッドにあります。)
特記すべきは本店舗が日本1号店というだけでなく、世界で3店舗目のお店だということ。海外初出店ということもあり、2021年のオープンを待ちわびていた方が日本国内でも多くいたと言います。
HPにも記載があるようにMelrose and Morganのコンセプトは「ローカルコミュニティに愛されるお店」。そのため、吉祥寺店もロンドンと同じく、駅から少し離れた住宅街で地元の人に愛されるお店づくりを目指しています。お店はレンガづくりの外観が歴史とおしゃれを兼ね備えたイギリスの雰囲気を醸し出しており、入店する前からわくわくした気持ちにさせてくれます。
こじんまりした店内にはジャムやビスケットなど、こだわりの素材を使った多くの商品が並んでいます。また、そうした商品名をプリントしたおしゃれなバッグなどのグッズも販売しており、これらを目当てにお店に来る方も多いのだそう。商品の一部はHPからオンラインで注文することも可能です。
店内には数多くの紅茶も売られていました。これはアフタヌーンティーが有名なイギリスならではのラインナップ。パッケージや色合いが可愛らしい紅茶は、キッチンに置いただけで気分が上がること間違いありません。
店内はパンや焼き菓子のよい香りが満ちています。本国のレシピを再現したスイーツやフードは、こだわりの食材を使っているだけでなくパッケージも素敵です。よい香りとおしゃれな商品に囲まれた空間は、まさにロンドンのグロサリーストアそのもの。
キャロットケーキやジンジャーケーキはなんとグルテンフリー。こちらのお店はイギリス本店のレシピを厳格に再現しているようなので、おそらく本店で売られているのもグルテンフリー。
イギリス含めヨーロッパは日本以上にグルテンフリー製品に力を入れていると聞きますし、Melrose and Morganのような有名グロサリーストアでも取り扱いがあることから需要が多いことがわかります。アレルギーを気にせずおいしいものを楽しめるというのは多くの方にとってポイントが高い点です。
商品の賞味期限を伺ったところ、ショーケースにある焼き菓子やパンは全て当日中とのことでした。焼き菓子は2-3日は持つというイメージだったので、これには驚きました。
また、訪問時は早めの時間に行ったにも関わらず、すでに売り切れている製品もありました。人気のある商品は店頭に出してすぐになくなってしまうこともあるそうなので、お目当てのものがある場合は早めに訪問するのがベターです。
スタッフの方に「海外の方もお店によくいらっしゃいますか?」と伺ったところ、「外国人の方もよくいらっしゃいます。その多くは近辺に住んでいる方のように思います。」とのことでした。ファミリーの方もいれば、お一人でいらっしゃる方も多いのだとか。近くに成蹊大学があるのでそこの生徒さんも多いのかも知れません。
「外国の方に人気のメニューはなんですか?」との質問には、「海外の方にはスパイスが効いている商品が人気がありますね。スタンダードでクセのないものを好む日本人の方とはこの点が違います。もう売り切れてしまったのですが、ソーセージロールという商品が人気です。ジューシーなお肉をサクサクのパイで包み焼き上げ、オレガノやフェンネルなど、ハーブ感あふれるスパイスがお肉と調和した、濃厚で奥深い味わいのメニューです。コーヒーにもビールにもよく合います。」とのことでした。この日は残念なことに売り切れていましたが、それだけ人気のメニューということを実感した瞬間でした。
他におすすめを伺ったところ、「スコーンは海外の方や日本の方ともに人気です。中でも「Season」と表示のある季節限定商品のマロンスコーンを購入する方が多いですね。こちらもただマロンが入っているのではなく、中にカルダモンが入っています。スパイシーな香りがしておいしいですし、紅茶にもよく合いますよ。」と教えていただきました。
やはりスパイスの入った製品の人気が高いことに加え、秋の味覚である栗が使われている点に惹かれるお客様が多いそう。賞味期限が本日のため厳選せざるを得ないのが苦しいところですが、季節商品は年間を通して人気があるとのことなので迷った時はこうしたメニューを試してみるのもよいかもしれません。
パイにスコーンなど、イギリスを代表する商品が並ぶショーケースは、イギリスの方はもちろん、イギリスの食文化に親しみのある方々にとって魅力的なラインナップだと思いました。
スコーンの袋にも店名が入っていました。素敵なお店と写真を一枚。レンガづくりのお店を背景に撮影すると、本場イギリスにいるような気持ちになりました。
料理の紹介
紙袋の裏面には「スコーンの温め方」のメモがついていました。こうした記載にも、商品へのこだわりやお店の心遣いを感じます。
温めたスコーンはほわほわとした柔らかい食感。スタッフさんがおっしゃっていたように中にカルダモンが入っているため、確かに栗の甘い香りに加え、爽やかでエキゾチックな香りがしました。いただいてみるとホクホクとして甘いマロンとカルダモンのスパイシーなテイストが合わさり高級感のある大人の味わい。
甘さ控えめなスコーンは、シンプルながら素材を活かし丁寧につくられていることが伝わる一品でした。
駅から距離があるにも関わらず、訪問時も多くのお客様がいらっしゃっていた本店舗。そして、その多くが自転車で来ていたりと、お近くに住まれている方のようでした。そうした光景は、コンセプトである「地元の人に愛されるお店」を体現していると感じました。イギリス本場の味や雰囲気を味わいたいときには、ぜひ吉祥寺のMelrose and Morganに足を運んでみてください。