本場の味を召し上がれ!ウクライナ避難民とその家族が作る絶品料理をご紹介
JR吉祥寺駅北口から徒歩3分の距離にあるウクライナ料理店。小笠原さん・ビクトリヤさん夫妻と、ウクライナから避難してきた姉エウゲニアさんの家族が切り盛りしています。
小さなお店の中では、ウクライナ語・英語・日本語と3言語が飛び交います。店員さんとお客さんの距離が近く、アットホームなレストランです。
お話を伺った方/ビクトリヤさん、小笠原さん
ーお店を始めたきっかけを教えて下さい。
ビクトリヤさん「普段この場所は、夫の弟が夜にバーを経営しています。お昼時は空いているので、有効活用してお店を始めました。
一つ上の階でスナックをしているお義母さんから、『せっかくだからウクライナ料理を提供してみたら?』と提案されたこともきっかけです。
ウクライナから避難してきた姉家族の生活費も必要だったので、ちょうど良い機会だと思いお店を始めました」
ーお店の名前の意味をお伺いして良いでしょうか?
ビクトリヤさん「Babusyaはウクライナ語でおばあちゃんという意味です。REYは夫のお母さんのお店が上の階にあって、そこの名前を借りました。」
ー営業日が、土日祝の11:00~15:00のみとお伺いしました。休日のみの営業には何か理由がありますか?
ビクトリヤさん「平日は語学学校に通っています。特に姉や姉の家族は日本に来たばかりでして。
また、平日は家族と一緒に仕込みをしています。本場ウクライナの味を実現するため、一生懸命に調理してます!」
ーどのようなお客さんがいらっしゃいますか?
ビクトリヤさん「お義母さんのお店の常連さんや夫の知り合い、ネットで見つけた人など色々な方がいらっしゃいます。
リピーターの方も多く、お店のファンの方もたくさんいらっしゃいます。お店を通してたくさんの方に会えるのがすごく楽しいです」
ーなるほど。逆に難しいことや困ってることはありますか?
ビクトリヤさん「お店が小さいことですね。席が7~8席と限られており、調理する場所がありません。そのため仕込みは家でしています。
資金調達などがあるため今すぐとは言いませんが、将来的にはもっと広い場所で営業したいです。もちろん平日も営業できたらと思っています」
ーメニューがたくさんありますね!オススメのお料理を教えて下さい。
ビクトリヤさん「ランチセットがオススメです。スープ、メインディッシュ、主食、野菜など色々なお料理を楽しめます。食べ終わったころには、お腹いっぱいになりますよ!」
ちなみに、ランチセットはお客さんからの声を基に開発されたとのこと。
小笠原さん「オープン当初は単品料理しか提供していませんでした。しかし、お客さんから『色々な料理を楽しみたい』『一つ一つがボリューミーで一回で何個も頼められない』という貴重なご意見を頂きました。それをきっかけにランチセットができました」
料理の紹介
ランチセットを頂きました。お値段は、税込み1,500円です。
ガルシキスープ
チキンベースのスープに野菜、卵、お肉など具材がたっぷり入っています。優しい味がして、老若男女問わず楽しめます!
ソーセージ
皮がパリッとしています。中身はジューシー。口の中ではコショウのピリッとした刺激がパンチになっていて味に飽きない!
ソースにつけて食べると美味しさが増します。特に赤いソースはBabusya REYならではの味です。トマトとパプリカをベースとしたソースに山わさびとチリペッパーが入ってるとのこと。ピューレのような食感と辛みにやみつきになります。
備え付けのキャベツは二種類。
白いキャベツは酸味があってサッパリとしてます。ドイツのザワークラフトと似ています。
赤いキャベツは、ビーツで色付けをしてるとのこと。ほんのりと素材の味がします。
マッシュポテトも美味しかったです。
パンブーシュカ
ガーリックバターの香ばしい匂いが食欲をそそります。ディルの爽やかな香りもたまりません。
ーあとがき
本文内には登場しませんでしたがビクトリヤさん夫妻の甥っ子・チョーマ君(13歳)もお店のお手伝いをしています!
最近は知名度も上がったこともあり、閉店前に一部メニューが売切れることもあるとのことです。
戦争により大変なこともたくさんあると思いますが、一日でも早くウクライナに平和が訪れることを祈っております。