絶品オリジナルソース!美味しいペルー料理店

オーナーの紹介

ーーオーナーさんの金城ウーゴさん、日系3世のペルー人です。日本語はお上手ですが、自己紹介をお願いします。

「はい、ペルー生まれのペルー育ちです。14歳の時から、料理はしていました。兄がお店をやっていたので、それを手伝っていました。そして日本に来たのは、1989年のバブル期です。

当時はぺルーが不況だったため、安定した生活を求めて、日本へ来て企業に勤めていました。日本語は、ほとんど独学で勉強し、時々日野の日本語ボランティアさんに習うこともありました。
ただ、日本に来てからも、収入などが安定しなかったため、仕事を考え直したところ、料理には自信があったため、ペルー料理のお店を出してみようと思いました。お店なら、自分の努力次第で収入も増やせると感じました。
お店を開いたのは2002年なので、今は20年たったところです」

ーー日本での生活で、何か戸惑うことなどはありましたか。

「そうですね、日本人の文化や習慣で、なかなか理解できないこともありました。例えば、遠慮の仕方が独特で、本音がわからないことも多くあります。
 また、ペルーは実力主義の国ですが、日本は先輩と後輩の関係を重んじているところが多く、やりにくさを感じることが時々ありました。4人の子どもたちには、自分の思ったことは大切にするよう、伝えてきました。
 いろいろ戸惑うこともありますが、料理には自信があるので、ぜひいろいろな人たちに、もっとペルー料理を食べていただきたいと思っています。」

お店について

ーーお店は、ペルーの雑貨などもとても多くて、ペルーの雰囲気がたっぷりですね。

「そうですね、元々は居酒屋だったところです。ペルーからいろいろなものを買いました。雑貨だけでなく、ちょっとした食材(塩、香辛料など)も、売っています。
 料理については、子どもの友だちに食べさせてみて、正直な感想を聞き出しました。子どもなので、正直に話してくれます。彼らが美味しいと言ったら、それは美味しいのだな、と思いました。子どもたちの感想は、非常に参考になったと思っています」

ーーお店をやっていく上で、苦労されたことなどはありますか。

「はい、いろいろありました。最初の頃は、どうやってお客さんを惹きつけたらいいか、本当に大変でした。まだインターネットもなかったころは、チラシやクーポンを出しました。ホットペッパー、ぐるなび、食べログなど、いろいろなところに宣伝してもらい、だんだん常連さんもできてきて、3年くらいしたら、安定してきました。
 最近では、新型コロナでの打撃も受けました。今でもまだ、以前の状態には戻っていないですが、給付金を受けたり、ウーバーイーツや出前館を利用したり、テイクアウト商品を20%オフにしたりと、工夫しながら、何とかしてきました。来てくださる方たちは、2人でとか、家族単位が多い状態です。しばらくは、以前の状態に戻すのは、難しいのかもしれません。

お料理

ーー私自身いただきましたが、とてもお料理が美味しかったです。ペルー料理の「売り」は、どんなところですか?

「ペルー料理は、南米で1番美味しい料理だと思っています。
ペルーは、多様性のあふれる国です。海もあり、ジャングルもあり、赤道直下なのでとても暑く、高山のため寒いところもあり、世界の80%の気候が凝縮しているんです。だから、ありとあらゆる食材に恵まれています。また、外国からいろいろな料理文化も入ってきて、そのいいものを採り入れたのが、ペルー料理なんです。

 料理の味を、自分でも作りながら、お好みに合わせて食べられるように、3種類のオリジナルソースをお店では用意しています。緑色のソースはにんにくとパセリのソース、茶色のソースはペルーミントのソース、オレンジのソースはとうがらしとピーナツのソースです。いろいろな料理に自由につけて食べられます。」

自家製ソース

ーー確かに、このソースは絶品です。ごはんや、パンにのせてもとても合いそうです。初めて食べる人のための「デビューコース10品」2000円は、とても魅力的に思えます。どんなメニューですか。

「それぞれの料理が少しずつ入ったコースですが、前菜からデザートまで、いろいろな種類を食べられます。
内容は①カンチャ・セラナ(おつまみにとてもいい、ペルーの揚げトウモロコシ)

②パパ・ア・ラ・ワンカイナ(さっぱりした味の、黄色い唐辛子ソースをかけたじゃがいもサラダ)

③チョリトス・ア・ラ・チャラカ(オニオンが美味しい、ムール貝マリネサラダ)

④アンティクチョス(歯触りが絶品の牛のハツの串焼き)

⑤春巻き2種類(チキン煮込み入り、チーズ・チキン・ハム)

⑥自家製チョリソー(オーナーさん手作り、そんなに辛すぎなくて美味しい)

⑦ペルー風味チキンステーキ(少しスパイシーで、とても美味しい)

⑧ペルーのチキンライス(野菜も適度に入っていてヘルシー)

⑨パリウエラ(魚介スープ)、⑩デザートのペルー風焼きプリンです。」

(パリウエラとベルー風焼きプリンのお写真は失念….。美味しかったのでぜひお店で注文してご覧ください!)

お料理の一部写真ですが、これだけでもボリュームたっぷり!

ーーお酒や、飲み物もいろいろありますね。インカコーラは、ペルーのコーラですか?

これは、味はメロンソーダと似ています。黄色なのは、インカ帝国が重んじていた太陽の色をイメージしているんです。刻んだりんごの入ったサングリアも、人気があります。

店舗情報

店名
Misky
住所
東京都八王子市明神町3-11-13
最寄駅
八王子駅
駐車場
なし
電話
042-646-1116
コロナ禍への対応
ディナーのみの営業
お店HP
https://misky-hachioji.owst.jp/

インタビュアー

小瀬 綾子
日本

ライターのAyakoです。多摩地域付近で育ったので、非常に地元に愛着あります。 普段は多摩地域の日本語学校で、外国人に日本語を教えています。 コロナ禍で大変な中、皆さんが日本で必死でがんばる姿には、いつも励まされています。 日本人に、美味しいものを食べさせたい!なんて思いでがんばるお店をたくさん紹介して、 美味しいものを食べながら、みんなで元気になれたらいいと思っています。