まさに洋菓子の研究所。知る人ぞ知る洋菓子店で本場仕込みのフランス菓子を
本日ご紹介するのは、フランス菓子店の「patisserie A.K Labo(パティスリーエーケーラボ)」。吉祥寺駅からも三鷹駅からも徒歩で約20分程にあるお店です。どちらの駅からも距離があるので、お散歩がてら足をのばすのもよいかと思います。
営業日は金土日の週末のみ、知る人ぞ知るパティスリーである本店舗。緑のつたで覆われた外観は、店名である「laboratory:研究所、実験室」の雰囲気を醸し出しています。
白が基調の店内は、ランプやドライフラワーで飾り付けされておりアーティスティック。訪問時はクリスマスが近いこともあり、リースやクリスマスのオーナメントも装飾されていました。
ケーキや焼き菓子の販売エリアとカフェスペースが併設された店内は、ゆったりと時間が流れる落ち着いた雰囲気。満席のため写真は撮影できませんでしたが、カフェではケーキやドリンクを楽しむお客様で賑わっていました。ケーキのショーケース前にはビニールのシートがかけられ、コロナ対策もされています。
甘い香りが漂う店内には、ケーキやパン、焼き菓子など様々な商品が並んでいます。
オーナーの庄司さんは元は料理本などを手がけるデザイナーをされており、本づくりを経て料理への興味が深まりフランスへ留学。製菓学校卒業後は、パティスリーで修業を積み、帰国後にpatisserie A.K Laboを開店したそう。良質のバターや小麦粉を使い、素材にもこだわった洋菓子はバリエーションも豊富で美しいものばかり。
焼き菓子はバラ売りされており、自分で好きなものをチョイスできます。その他、ギフト用におしゃれな缶に入った詰め合わせや、お菓子に合わせるためのジャムやコーヒーなどの販売もされていました。
ショーケースにはモンブランやシュークリーム、ミルフィーユなどフランスらしいケーキが並びます。生菓子の中で一番人気はメレンゲに生クリームを挟んだ「ムラング・シャンティ」(写真一番左の白いケーキとなります。)だそう。ケーキは賞味期限が当日なのでその点だけ要注意ですが、もし購入日に食べられる場合はぜひお試しいただきたい一品です。
ショーケースにはタルトやカヌレ、ガトーショコラなどのフランスの伝統菓子も。フランボワーズやアーモンドクリームなど、フランスで定番の素材を使用しているのもヨーロッパのパティスリーを感じる点です。
洋菓子だけでなく、クロワッサンやパン・オ・ショコラ、ブリオッシュなどの販売もあります。フランスのブーランジェリーで定番のパンで朝食を始めたら、朝からエネルギーが満ち溢れること間違いなし。
購入したのは、カヌレ(350円)とブロワイエ・ベベ(270円)。ブロワイエ・ベベはフランスのポワトゥー地方の郷土菓子で円盤の形をしたサブレ。「ブロワイエ」はフランス語で「砕く」という意味でこのサブレの大判をテーブルに置き、その中心を拳で叩き割って大勢で食べるのが伝統的な食べ方だそう。サイズは大きいものと小さいものがあり、筆者はフランス語で「赤ちゃん」を意味する「べべ」を購入しました。
カヌレは外はカリッと、中はモチっとした食感で絶妙な塩梅。バニラビーンズがたっぷりと入っている生地は高級感があります。いただくとバターの芳醇な香りとバニラの優しい味わいが口の中に広がり、とてもおいしいです。
ブロワイエ・ベベは絶妙な焼き加減で仕上げられ、素朴でやさしい甘さとザクッとした食感がたまりません。バターの香りや味わいもしっかりしていて、よい素材を使っていると感じます。初めていただくお菓子でしたが、とてもおいしく、次回は大きいものを購入し、伝統の食べ方で数人でいただくのもよいなと思いました。
日本でなかなか出会えない商品や、フランスの伝統を知ることが出来るのもお店の魅力。美しく美味しいお菓子のお陰で素敵なティータイムを過ごすことができました。
本場のフランス菓子やヨーロッパのパティスリーの雰囲気を味わいたい際には、ぜひpatisserie A.K Laboに足をのばしてみてください。